まゆみ
お誕生日に!お土産に!入学のお祝いに!…
蜂蜜が大好きなわたしは、何かと蜂蜜をもらうことが多い。パンにぬったり、お餅につけたり、コーヒーに入れてみたり、カレーの隠し味にと料理に使ったりなどなど。風邪のときには、お湯に溶いて飲んだりもする。蜂蜜の瓶を開ける時、毎回それをくれた人の顔が思い浮かぶ。そういえば、実家には蜂の巣箱があり、小さい頃に初めて巣箱の中を見てその様子に驚いたのを思い出す。
子どもを生んでからは、孫のためにと祖父母が蜂蜜をプレゼントしてくれる。前くれたものと蜂蜜の種類が違っていたりして、食べ比べるのも楽しい!去年、ある蜂蜜の瓶のふたの所に紙札がついていた。その紙には、蜜蜂が一生かけて集める蜂蜜の量はティースプーン1杯にも満たないということが書かれていた。知らなかった。一生でそれだけ?!プレゼントにもらって大事に大事に食べていた蜂蜜。蜜蜂が一生かけて集める様子が頭に浮かんで離れない。もっと大事なものに思えてくる。蜜蜂が一緒に暮らす仲間のために蜜を集める姿、それは私が家族を思う気持ちとなんだか同じで似ていると思う。蜜蜂は蜜を集めに行きたくない日はないのかな?仲間を裏切ったりしないのかな?わたしには蜜蜂から学ぶことがありそうだ。嫌なことがあった日、気持ちが沈んだ時、わたしは蜂蜜を舐めてみる。すると少しだけ良い気分になれる。美味しい蜂蜜に、蜂蜜をくれた人の気持ちと、その人へのわたしの気持ち、蜜蜂の姿が混ざっていろんな味と思いになる。わたしも、子どもが大きくなって家を出たらきっと蜂蜜を送るだろう。
(完)
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