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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂の将来は?

蛙屋無二斎

 

 柿やみかん類の年毎の表裏というのは、本当に明白である。我が家の1本ずつある、温州みかんと柚子も一昨年は全くの不作であった。みかんは恒例の子供達に送る分も最小限、ご近所へのお裾分けも出来ないお宅もあった。柚子の場合はたった17個しか収穫出来なかった。ところが昨年は、みかんは1千個近く、柚子は3百個余りも成って、始末に負えなくなってしまった。以前は近くの子供達にやって貰っていたみかん狩りも、今は子供自体がいない。たまたま昨年は、最近引っ越して来た小学生の男の子と偶然仲良くなって、久し振りにみかん狩りを楽しんで貰うことが出来た。
ホッケト(・・)ーキ叫んでいたな幼子が ママにねだって私も相伴
 ホットケーキといえばバターと蜂蜜。子供2人が幼い頃は、甘党の私も良くお相伴したものである。
   自家産の柚子で作った柚子ジャムを 塗ってトースト食べる幸せ
 自宅で柚子が採れるようになってからは、妻が偶に青い実を使って柚子胡椒を作ることもあったが、これは大量消費向きではないので、利用も僅かである。従って、みそ汁やおかず類に絞って入れたり、柚子ジャムを作ったりすることが普通になってきた。柚子と蜂蜜の相性も良く、トーストに塗って美味しく食べている。
   紅茶には砂糖ではなく柚子ジャムを 香り味わい健康にも良し
 私はコーヒー、紅茶両方共愛飲しているが、柚子ジャムは紅茶にしか入れない。相性というものがある。健康的にも蜂蜜が採れて良いのである。
ホットケーキ注文すれどなかなかに 妻も老いたり根気がないと
 私も老いたが妻も老いた。来年末の金婚式を無事に迎えられればと思う。
ふるさとの柚子練り好む人がいて 良くお土産に届けたものだ
 以前、私の故郷の中津市に、桐箱入りの「柚子練り」という高価なものがあった。お世話になった大先輩へのお土産に良く届けたが、いつの間にか店を閉じていた。後継者がいなかったのか、他所では求めることが出来なかったので、とても残念であった。

 今世界では、蜜蜂の将来が大変に危ぶまれているらしい。実態として、養蜂の蜜蜂より自然の蜜蜂が圧倒的に多いのだが、農業企業が野生のミツバチの減少問題に取り組まず、殺虫剤や肥料に投資を続けていることが原因らしい。これらは蜜蜂を減らしこそすれ、1匹も増やすことはないのである。既に絶滅しかけている種もあるという。

 

(完)

 

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