ワンサイドマウンテン
――蜂の子という存在をご存じだろうか。
その名の通り蜂の子供、つまりは幼虫のことを指す。
さて、今世界は人口の増加や相次ぐ異常気象による作物の不作によって将来、食糧難が予想されている。
この問題をどうにかするために、学者たちは様々な対策を立てたり、食料をどうにかするための何か革新的な研究をしていたりと頑張っている。
そんな中で一つ注目されているのが「昆虫食」である。
書いた字の通り、昆虫を食べるのだ。貴重な栄養素を含んでいたり、数が多く養殖も可能なことから来る食糧難に対抗する一手として学者の中では考えられているのだが、皆はあんなグロテスクなものを食べたいと思うだろうか。
返って食欲が失せるという人も多くはないだろう。
そんな方々におすすめなのが、先に述べた蜂の子である。
まず一番大きいのは見た目である。これは数ある昆虫食の中から割とマシな方である。(尤も蜂の子でも成虫になりかけのものはキツイが)
味の方も白子に近く(調理法によるが・因みに筆者は塩で茹でました)普通に美味しい。また、ナッツの味やクリーミーというのもよく耳にする。
他にも、へぼ飯という蜂の子を使った岐阜県の郷土料理ならばご飯にまぜこんであるのでがっとかき込めば見た目を気にすることなく美味しく頂けてしまう。
タンパク質が豊富で日本でも古くから食べられていたり、かの昭和天皇も食されてその味に舌鼓をうたれたりしたりなど、我々日本人にとって最も身近な昆虫食と言える。
これは筆者個人の話ではあるが、蜂の子を食べるとなって他のバッタなどを食べるときよりも抵抗感がかなり少なかった。潜在意識からも食べやすい食材なのではないかと考える。(この考えはなんお理屈も根拠もないが)
言うまでもないかもしれないが、自分で調達しに行くのは相当のリスクが伴うためお勧めしない。市販のものを買うことをお勧めする。(筆者は蜂に襲われた)
また、蜂の子に限らず虫を食べるときは必ず火を通すことを徹底していただきたい。
特にそのあたりで自分で捕獲してきた虫をいただくときには念入りに、だ。
話がやや逸れたが、結論として食糧難に関わらず蜂の子は美味しいので是非とも一度は食していただきたい。
また、昆虫食に興味があるが中々踏み出せないという初心者に入門としておすすめなのが蜂の子である。
(完)
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