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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂が学校のシンボルに(二)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(一)から続く】
 校章に採用された各様の蜜蜂や蜂類(以降、蜜蜂等を「蜂」と略す)の姿や巣の意味づけを明らかにするのが本稿の目的であるが、全国的な数量的実態を整理してみることも前提としては必要なことと思われる。この意味で、まず、数量的概要を示す。その上で、事例的、質的考察を、稿を改めて行いたい。はじめに、このことを断っておく。
 また、本来ならば、校章のデザイン全図柄そのものや校歌の全歌詞を示すことが必要であると思われるが、転載上、法律の制約があったり、分量的に多くなったりするので、これも本稿では、全面的に省略せざるを得ない。
 調査の方法の簡単な説明から始める。
 調査対象学校の範囲は、学校制度の教育水準別三分類、つまり、明治時代以降の全国の国立・公立・私立の小学校(旧制の尋常小学校・国民学校等を含む。略記「小」)、中学校(旧制を含む。略記「中」)、及び高等学校(旧制を含む。略記「高」)とした。調査時点(文中の「現在」)は二〇二一(令和三)年四月一日で統一した。
 シンボル化採用の確認は、校章のデザイン図柄(部分的使用又は抽象的使用も含む)又は校歌の歌詞語句に、蜂の姿又は巣が採り入れられたと判明したものとした。
 集計上、同一校で沿革史の途中から校名や校章・校歌の変更がなされている場合、該当する校章・校歌が使用された時期の名称のみを挙げ、一校として計算した。また、中高一貫校と教育水準変更校は別校(二校)と計算した。
 校章図柄や校歌歌詞に蜂を採用したと確認できた学校総数は、次のとおりである。
 ① 校章・校歌両方採用は十七校(小七、中六、高四)
 ② 校章のみ採用は二十七校(小六、中九、高十二)
 ③ 校歌のみ採用は九校(小六、中二、高一)
 ④ 合計は五十三校(小十九、中十七、高十七。運営主体別では、国・公立四十八、私立五)
 昆虫の蜂が学校のシンボルに採用されているであろうとの存在は予想していたが、実際の校数は意外と多かったと思う。学制の三分類間では、校数差はない。ただし、分母校数を考慮に入れれば、高→中→小の順で、上位レベルの学校ほど多いことになる。
 【同タイトル(三)へ続く】

 

(完)

 

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