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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂が学校のシンボルに(一)

渡辺 碧水

 

 どの学校も、その特徴をわかりやすく端的に表わすために、校名をはじめ、建学の精神や校章(校旗)や校歌を定めている。所在地名を採用することの多い校名以外は、その特徴をシンボル(象徴)化したものを採用し、校風などの独自性をアピールする。
 多くの場合、建学の精神などは短い語句で、校章は図案化した明快な図形で、校歌の歌詞と曲はリズムとテンポのよい歌で表現している。教育活動が集約されるという点では、これらが一つの整合性を持って一体化していることが理想であろう。
 以前から愛用している研究社の『新英和大辞典』で「bee」の単語を調べてみると、昆虫の「ミツバチ。ハチ」のほかに、「勤勉な働き手。よく働く人」「奇妙な考え」「集まり」という小辞典にはない意味もある。
 「勤勉な働き手。よく働く人」の意味を込めて、「蜜蜂。蜂」をシンボル化して校章(記章・校旗など)や校歌に採用し、建学の精神・由緒や校訓、教育目標などに採り入れている小・中・高等学校があるに違いないと思い、調べてみた。
 調査に当たっては、インターネット上のホームページ等を主な情報源としたが、直接当該校や地元の教育委員会などに照会したり、地域図書館のレファレンスサービスを受けたりするなどして、内容の確認と充実に努めた。
 その結果、やはり蜜蜂が多くの学校でシンボルとして採用され、校章や校歌を通して、蜜蜂(蜂)の存在が学校教育に意義深い形で関わってきた史実が明らかになった。
 しかし、一覧化など「蜂」をキーワードに整理した既存の資料は見つからなかった。
 また、いろいろと手を尽くして調べたが、学校の設置は、児童・生徒数の変化などで、合併・閉校・改編された場合も全国的に数多いので、埋もれ欠落したものがまだ存在するのではないかと思われる。
 さらに言えば、非常に残念な事実も明らかになった。例えば、児童・生徒の心の支柱になっていたはずなのに、各校の沿革年表に校章や校歌の制定年月日が示されていないものがあり、校章に関しては、デザインの制作(創案)者名が明記されていないもの、制定の由来やデザインの意図・意味の記録がきちんと伝承されていない場合も少なくなかった。
 このように未整理・不完全なものであるので、将来、どなたかによって、未収録の追加や補訂が加えられ、いっそう充実した内容の史料にまとめられることを願いながら、当面探し得たものを列挙して、一次的資料の一つとしてまとめてみた。
【同タイトル(二)へ続く】

 

(完)

 

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