はちの子
夢は養蜂家です。
その理由は、今は亡き母方の祖父が養蜂家だったからなのです。
小さい頃、おばあちゃん家の玄関を開けると
甘い香りが漂ってきました。
祖父は、言葉は多くなくいつもニコニコしながら
蜂蜜の箱から採れたての蜂蜜を舐めさせてくれました。
それもあり、みつ蜂が近くを飛んでいても恐いとは思いませんでした。
春の庭には、アカシアの花がゆらゆらとなびき、
はちみつの同じ甘い花の香りがします。
耳には、ブーンと蜂の羽音がまた春の訪れを教えてくれました。
あの子どもの頃の
優しい時間の流れがキラキラしており、なんとも言えないしあわせな時間だったのです。
祖父が亡くなりはちみつ屋は閉めてしまい
亡くなった後、祖父が大切につくった
はちみちを大切に食べた覚えがあります。
その記憶をふと大人になり、思い出してから
私も養蜂家になりたいと思ったのです。
1匹のみつ蜂が生涯でティースプーン1杯しかつくれないのです。
そのみつ蜂と養蜂家が大切につくったはちみつを
味わって召し上がって頂きたいのです。
(完)
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