ことひな
我が家の蜂蜜は、3歳の娘でもすぐ取れる所に置いている。もちろん1番大きいサイズ。私が子供の頃もそうだった。それが当たり前のように今でも続いている。みんなが大好き。ヨーグルトやナッツにかけたり、きな粉棒を作ったり。おやつを少し豪華してくれる。CMのイメージだと、金色のキラキラした、なんとも美しく、セレブを思わせるような見た目。決して大袈裟ではないと思う。
料理のときにも使う。料理好きの6歳の娘は、玉ねぎと炒めたり、卵に混ぜて焼いたりしている。一度、メープルシロップに替えてみたこともあったけど、我が家には蜂蜜が合っているらしい。美味しいのに、これが健康と美容の味方になってくれるのも嬉しい。身も心も調子が良い。甘さが幸せを引き立ててくれる。
ただ、カロリーがないわけでもないし、糖質も高い。何でもそうだが、取り過ぎは良くない。だけど、ついつい手が伸びる中毒性もある甘さ。今も頭の中が蜂蜜だらけになり、食べたくなってしまっている。一度やってみたいのは、ディズニーのアニメで出てくるくまのプーさんの蜂蜜の食べ方。少なからず憧れた人もいるのではないだろうか。
私が中学生で運動部に入った頃、夕食を食べた後のお気に入りのデザートがあった。トーストしたパンに、たっぷり蜂蜜とバターを塗り、その上に、マヨネーズと塩胡椒をかけた目玉焼きをのせたオリジナルレシピだ。なんとも言えない絶妙な塩梅の美味しさに、満腹感というよりは満足感があった。そして、5キロほど痩せた。
20歳の頃、美容にも興味を持ち始め、蜂蜜とヨーグルトを混ぜたものを顔にパックするという、お金をかけれないものにはありがたい美容法を知る。顔に塗っていくうち、すぐに罪悪感に苛まれた。「もったいないことしてんじゃねー!これは食べる為に作られたものじゃないかー!」と。その後、「ごめんなさい」と何度も謝りながらシャワーで流した。
蜂蜜さん。ヨーグルトさん。本当にごめんなさい。この場を借りてお詫びします。
この先、蜂蜜があることでどんな発見や喜劇が起こるのだろう。飽きることが無い。裕福ではなく、毎日面倒な事がある中で、ささいな幸せを運んでくれる。無くても普通に生きていけるのだろう。でも、なくてはならない。つまりお気に入りということ。
ここまでの事をしてもらって、蜂蜜が出来るまでの工程を知らない。これを機に子供たちと調べてみよう。その日のおやつは蜂蜜トーストにして。
(完)
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