はちみつ家　>　蜂蜜エッセイ

　　　　　蜂（昆虫）が　　住みたがる我が家

振袖　新太郎

　自然に囲まれた，長閑な農村地区に生まれ育った。結婚し田んぼの上に新居を構えて３９年目を迎える。周りには田畑が広がる一軒家である。昆虫や蛇や蛙や野鳥，前の小川には魚や水生生物もたくさん生息しています。野草，雑草，雑木，竹林も季節に合わせて変化し，心を和ませてくれるのです。妻や娘たちは，いつも昆虫たちが突然に現れたり，家の中を飛んだり，跳ねたり，歩いたりしていると私に除去を頼むのです。確かに害虫も出てくるのですが，そっと逃がしてあげたいものも，たくさんやってくるのです。その証拠に近くの保育園児や小学生が自然観察をしに来ているのです。子供たちの歓声に生き物の魅力を改めて知るのです。また。大人たちは川をきれいにする会，ゲンジボタルを守る会，川の生き物の自然観察と記録をする会を結成して活動しているのです。
　そんな我が家に，いろんな蜂たちがやってきます。勿論，花壇の花や木々の花や野草・雑草の花，雑木の花の蜜を吸いに来るのです。蜂の巣も毎年見つけては取り除くようにはしています。でも大きな巣になっていて無事に成虫になって飛び立っていくこともあります拳大の大きなものもありました。大群の蜂たちが巣の周りに集まってきます。出来るだけ逃がして人の近くの巣を撤去するようにしています。蜂の子はおいしいとか聞いていても食べることもできません。
　しかし，蜂蜜の貴重な栄養分が健康に良い商品となって私たちの周りにあふれています。また，知らず知らずケーキやジャムや梅干しなどのの材料となっているようです。甘いものをあまり食べない私でも，かなり恩恵を受けているようです。それは，現代人にとって，健康をどう維持するかが社会問題となっています。その蜂蜜製品商品が脚光を浴びているのは自然の成り行きかもしれません。健康志向が今後も続く限り，蜂たちの活躍や養蜂場で働く人たちの努力にかかっていると思います，

（完）