河上輝久
クリーニング業を手伝いだして五年ほど経過ある日、集金に行くと何処かへ引っ越してしていた。
「汚い奴目!」
叫んだが、虚しさだけが残った。しかし、執念深い私の感情は、更に激しく燃え上がった。その当時は、現在とは異なり個人情報等激しく無い時だった。その為、逃げた相手の友人達を訪問して、情報を得ようとしたが、困難極めた。しかし、これで一万五千円は消えたと思ったが、最後の友人から逃げた相手の行き先を聞き出した。服部緑地に居る事を知ったが、大阪市西区から車で四十分の距離だった。
そして、日曜日の早朝八時に訪問したが、ノックしてもなかなか出て家来なかったが、やっと眠そうなをして顔を見せた。
「クリーニング代一万五千円支払って」
「手元にお金がないからこれで堪忍して欲しい」
蜂蜜の瓶を十五本出した。仕方なく妥協したが、いけ好かない客に腹が立ったが、この時貰った蜂蜜が、美味かった思い出がある。
(完)
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