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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜はおいしい家庭常備薬(七)

渡辺碧水

 

 【同タイトル(六)から続く】
 調査の過程で、次の記事に出合った。
 一般財団法人の一つに「日本医薬情報センター(JAPIC)」があり、広報誌『JAPIC News』を刊行している。二〇一八年九月号(NO・四一三)掲載の連載コラム「くすりの散歩道」には、勝野浩子氏が「蜜蜂が繋ぐ夢」を寄稿している。
 前田京子さんの本も参照し、専門的立場から見解を述べている。簡明な現状要約なので、その一部を抜粋・整理して引用しておきたい。

 蜂といえばハチミツ。単に健康的な甘味料と思われがちなハチミツですが「栄養剤、甘味剤、口唇の亀裂・あれ。内用:妊娠授乳期・肉体疲労・病中病後などの場合の栄養補給」と効能・効果が認められた日本薬局方に収載されている第三類医薬品です。古代より滋養豊かな食料品として、また家庭薬としても用いられてきました。
 「はちみつを備蓄するのは家にちょっとした薬局があるに等しい」と言われるほど様々な利用方法があります。
 (一)抗菌作用(ハチミツ歯磨き)…歯ブラシにつけて磨くもよし、歯磨き後に口に含んでから眠るとその抗菌作用で朝起きた時に口の中がさっぱり。
 (二)保湿・収斂作用(化粧水やパックに)…パックは洗顔後に顔に伸ばしてしばらく置いてすすぐだけ。
 (三)鎮咳作用(ハチミツシロップとして)…子供の急性の咳を軽減。
 (四)創傷治癒効果…古くから創傷ケアの治療薬として使われている。
 (五)豊富なビタミン、ミネラルを利用(発熱時や熱中症対策に)…ハチミツを水に溶かして、塩とレモン汁を加えると自家製のイオン水の出来上がり。

 もう一つ、驚きの史実にも出合った。初版から百三十五年を重ね、第十八改正版を先日発行した権威ある医薬品規格基準書、国定書『日本薬局方』に、生薬として「蜂蜜(ほうみつ)又はハチミツ」とは別に、「精製蜂蜜」と「薔薇蜜」が加えられた時期が確実にあったことである。
 これらの収載については、精査を加え、後日、できるだけ詳しい内容のものにまとめ、寄稿したいと思っている。

 

(完)

 

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