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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜はおいしい家庭常備薬(六)

渡辺碧水

 

 【同タイトル(五)から続く】
 ただし、日本薬局方に「一般用医薬品」として指定されている「ハチミツ」の「用法関連注意」には、「目に入らないように注意し、万一目に入ったときは、すぐに水又はぬるま湯で洗い流してください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください」とある。点眼薬としては認められていないわけである。
 (十二)身体の小さな傷・やけど・湿疹の治療や緩和…患部に蜂蜜を塗って、そのままにするか、絆創膏を貼るか包帯を巻くかする。
 (十三)傷んだ皮膚や粘膜の治療、日焼け対策の化粧水…百ミリリットルの水に、小匙二分の一杯の好みの蜂蜜と耳かき一杯のビタミンC原末を入れて溶かし、瓶に入れて冷蔵庫で保管する。全身にたっぷりと塗り、早めに使い切る。
 (十四)糖尿病による足の難治性感染症などの治療…強い抗菌作用のあるマヌカハニー(ニュージーランド)や、同様作用のあるジェリーブッシュやジャラの樹木を蜜源とする蜂蜜(オーストラリア)を傷口に当てる。現代医療の治療でお手上げの状態の場合、念のため試みるのがよい。
 (十五)頭髪の抜け毛予防、頭皮のケア…理屈上では十分に効能ありだが、実践的試行例が少なく、積極的推奨にはまだ至らない。
 以上、いくつかを抜き書き的に要点を紹介した。関心が増し、もっと詳しく知りたいと思う人は、二冊の本を丁寧に熟読していただきたい。よい手引書である。
 当然のことながら、自分には物足りない、効果がない、合わないということはどんな物事でも起こり得る。
 蜂蜜の点眼などがそうだが、恐ろしくてできない、迷い決心がつかない、納得がいかないというような場合もあるであろう。
 とにかく無理は禁物。適当なところで見切りを付けて、より適切と思われるものを他で探すのが賢明だ。世の中には、ありとあらゆる可能性が豊富にある。
 何事も、その素材が心地よいと感じられるかどうか、その素材が好きかどうか、身体や気分が楽になっていきそうな感覚があるかどうか、しっかりと確かめる必要がある。
 蜂蜜を摂り続ける場合、「美味しい!」と感じて、思わず笑みがこぼれるかどうかだと著者の前田さんは強調する。
 出発点に戻って言えば、自分の判断で「良薬(蜂蜜)口に甘し」を実感することが何よりも大切である。
 【同タイトル(七)へ続く】

 

(完)

 

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