渡辺碧水
【同タイトル(四)から続く】
次は、身体の特定部位に蜂蜜を塗って、疾患等の治療・予防をする外用の効能。
(一)唇の亀裂や荒れの修復…蜂蜜は、日本薬局方にも一般用医薬品として指定され、薬効分類の一つに「その他の外皮用薬」とあり、「ハチミツをそのまま患部に塗る」とある。(甘いのでついつい舐めてしまいがちだが、舐めないで潤させておくことが大切)
(二)口内炎や口角炎の粘膜の修復…随時、患部に蜂蜜を直接塗る。(癌の放射線治療の副作用で起こる難治性口内炎と咽喉内潰瘍の予防や治療に成果をあげた例もある)
(三)虫歯・歯周病の予防、口腔内の衛生状態の向上…食後の歯磨き後や寝る前に一匙舐める。継続的に習慣化する。
(四)虫歯や歯槽膿漏、口臭の予防、及び歯の研磨や輝きの維持…大匙一杯のアカシアなどの蜂蜜をコップ一杯の水に溶かしてうがいをしたり、歯ブラシに蜂蜜を付けて歯磨きをしたりすると、口の中の善玉菌を助け、悪玉菌を退治することになる。
(五)歯茎の潰瘍(歯肉炎、歯周病)の治療…軟膏のように歯茎や歯周ポケットに直接蜂蜜を塗る。大匙一杯の蜂蜜に小匙一杯のシナモンパウダーを入れて、よく混ぜ合わせたものがより効果的だそうだ。
(六)乾燥性鼻炎(ドライノース)のケア…細い綿棒に蜂蜜を適量付けて患部に塗る。同じ鼻炎でも、花粉症などのアレルギー性の炎症では、内服する方が効果的だとされる。
(七)顔のニキビや吹き出物のケア…洗顔して患部に蜂蜜を一滴塗って覆う。蜂蜜の発生す過酸化水素による殺菌力が、善玉常在菌を傷めず、悪玉菌だけを退治する。
(八)顔などのしみ・そばかすのケアや美肌の維持…洗顔後、適量(小匙二杯ほど)を手に取って、顔全体にたっぷり塗りのばし、手のひら全体で隅々までなじませる。
(九)ひげ剃り後や保湿のクリーム…綿棒でほんの少し手のひらに蜂蜜を取り、少し水を加え何度か混ぜ合わせて、顔にパタパタと塗ると、化粧水代わりになる。
(十)眼精疲労や目の老化の緩和…朝と就寝前に各一回、又はどちらか一回、医療グレードのマヌカハニーを清潔な綿棒を使って一、二滴点眼する。鏡を見ながら下のまぶたか眼球の下側に置くように付ける。目をパチパチさせて全体になじませ、涙で目を洗う。
(十一)軽度の白内障や結膜炎、角膜炎の対処、それらの予防…(十)に準じて、良質のマヌカハニーや、日本ミツバチ、ハリナシミツバチ(南米)が採蜜したものを点眼する。(十と十一は勇気がいる。涙をたっぷり出して、目の清浄作用を期待する)
【同タイトル(六)へ続く】
(完)
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