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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜の「裏表」の実例を!

渡辺碧水

 第六回蜂蜜エッセイ応募作品のウェブでの紹介は、二〇二一年九月十三日、ナツキさんの作品「裏表」で始まった。
 興味をそそられて読んだ。蜂蜜には裏と表があるという。蜂蜜の「裏表」という見方自体が、私にはとても斬新。ちなみに、国語辞典には「一つの事柄が呈する、一見異なって見える二つの様相」とある。
 一般的には「表裏」という表現が多いようにも思うが、ナツキさんは「表と裏が通常とは反対の状態であること。本当は裏であるのに、表であるかのように扱うこと」という意味を込めて指摘したものと受け止めた。
 やはり読み進めると、蜂蜜は、「有益」な性質として「非常に甘くとろけるもの」だが、「有害」な性質として「幼児にとっては死をもたらし得る危険なもの」だと強調されておられることに気づく。別の表現では、「喉が焼けるような危険性」や「蜂蜜による底知れない安心感の奥には、生死さえも左右する危険性が秘められている」ともある。
 根拠としては「蜂蜜を食べて幼児が死んだしまった、とニュースが報じているのを時々見る」とのこと。この記述から、私の蜂蜜情報収集の粗さに気づかされる。というのも、新聞などがこぞって報道した「統計が残る一九八六年以降、蜂蜜を食べたことが原因とみられる乳児ボツリヌス症による死亡例が全国で初めて発生した」という二〇一七年四月のニュースが、私の記憶に残っているだけ。
 どうやら、ナツキさんが時々見る「蜂蜜を食べて幼児が死んだ(で?)しまった」というニュースを、私は日頃、うかつにも見落としていたわけである。 ついでに言えば、ナツキさんの説明「実際『蜂蜜』という単語は『どろどろしたもの』『不純なもの』などの比喩としても多用される」も、解釈「蜂蜜は『見通せない複雑なもの』」も、展望「今後も蜂蜜は各方面で愛され、そして恐れられるのであろう」も、私には初めて聞くことばかりである。
 自称「蜂蜜・蜜蜂オタク」の私は、蜂蜜にも蜜蜂にも魅力を感じて惚れ込み、情報の収集や発信に夢中になっている。だから、未知なことは是非とも知りたいと願う。
 時々ニュースで報じられたという蜂蜜食による幼児死亡例、多用されているという蜂蜜の比喩例、これらの実際例を知りたいと私は切望している。多様で豊富な蜂蜜情報は、読者の皆さんにも参考になると思う。
 どなたかに乞い願う、ぜひ具体的な実例の提供を!

 

(完)

 

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