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蜂蜜エッセイ応募作品

明日も蜂蜜のお世話に

北野 宇宙 (きたの そら)

 

 「特製ドリンクできたわ。これを飲んだら風邪なんか一発で吹き飛んじゃうわよ」
 そう言いながら妻が差し出したのは蜂蜜生姜湯だ。ぞくぞくする寒気と喉の炎症で寝込んでいた私はやおら起き上がり、湯気の出ているマグカップを受け取る。ふうふう、と息を吹きかけながら口に運ぶ。洋酒の香りがいい。すりおろした生姜にたっぷりの蜂蜜、これに熱いお湯をかけ、最後にブランディを一滴たらしたもの。みるみる体が暖かくなっていった…。
 思えば、幼少期から扁桃腺肥大で、風邪の季節には必ずと言っていいくらい喉が腫れた。それは大人になってからも続いた。結婚してからは妻が工夫した、この特製ドリンクがまさに我が家の最高の風邪薬になった。何しろ、食欲がない時の栄養補給になり、市販の風邪薬よりもずっと効く。医者にもかからずに済むとなれば言うことがない。
 我が家では蜂蜜を風邪以外でもしょっちゅう愛用している。例えば朝食時のデザートにはヨーグルトに苺やキウイフルーツを盛り、その上に蜂蜜をかけるのが定番だ。たまに蜂蜜を切らすことがある。その時は悲劇だ。酸っぱさの味になじめず、喉が通らなくなるから。ヨーグルトやフルーツと、蜂蜜の相性がいかにいいか、舌は知っている。
 今、コロナ禍にあって、すべての市民が不自由な思いをしている。だが、敢えてプラス面を探れば、健康の有難さを考えるきっかけになれたことが挙げられる。その中でも免疫という言葉がかなり浸透したように思える。ワクチン、抗体しかり。目に見えない新型コロナウィルスと闘うには私達人間はあまりにも弱すぎた。いや、だからこそ人間なのだが。
 蜂蜜は免疫効果が高いことでも知られている。おいしい上に、風邪にも美容にもいい。こうした免疫力のある健康食品を、我が家では蜂蜜だが、それぞれの家庭に合ったものを常備しておく。これが理想的であろう。
ただ、近年、国産蜂蜜の生産激減が危惧されている。蜜源となる植物や農地の減少、温暖化にも関係する異常気象、野生動物の増加など、その原因はさまざまだが、地球全体に対する危機がそこまで迫っている証しかも知れない。
 明日もまた蜂蜜のお世話になる。蜂蜜を生産されている方々に感謝しかない。

 

(完)

 

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