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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

ミツバチとの出逢い

森 麻里絵

 

 おそらく3歳くらいのころ。兄と、田舎のおばあちゃんの家に泊まりに行った日だった。「ド」がつくほどの田舎だった記憶があるのだが、泊まりに行くのは毎回楽しみだった。おもちゃなんて何もないから、近くの田んぼや畑、川など自然のなかではしゃぎまわっていたと記憶している。大好きなおじいちゃんとおばあちゃんは農家だった。たしかあの頃は「かんぴょう」を作っていた……はず。私たち兄弟が泊まりに行ったときでも、夜中3時頃には起床してまだ真っ暗な中、ふたりで作業をしていた。兄は私のふたつ上で、一緒に遊べばすぐに喧嘩になった。その結果、いつも兄は怒られていた。今思えばちょっとかわいそうだけれど……。一日中、大自然の中で遊びまわり、家に戻ろうとした時だった。「いたぁぁぁい!!!」私は大声で泣いた。「どうしたの」兄は心配そうに私に駆け寄った。「いたいよぉ、ここ!」そう言いながら右腕を見せた。「真っ赤か!はやくおうち戻ろう」泣きじゃくる私の腕を引っ張りながら、兄は走った。「ただいま!おばあちゃん!まりえが手痛いって泣いちゃった!」「どれどれ。あら、これは蜂に刺されたね」「蜂?」「この辺にはミツバチってゆう小さい蜂がいるんだよ。はちみつを作る蜂さん」そんなことを語りながら、おばあちゃんは私の腕にアロエを塗ってくれた。そのアロエもいわゆる既製品のアロエクリームではなく、庭にあった「本物」のアロエだった。3歳の私には痛みが大きすぎて、「ミツバチ」とか「アロエ」とかそんなことはどうでもよかった。だけど、何年か経って「ミツバチ」が蜜を運び「はちみつ」ができることを知った。私をチクッと刺した小さなミツバチもみんなのために頑張っているんだなぁと思った。これが私のミツバチとの出逢い。いまでは、ミツバチの黄色と黒の縞模様がなんだか可愛く思える。

 

(完)

 

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