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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

とがった太陽とはちみつ

ペル

 

 太陽がまぶしい初夏の日曜日。この小高い丘にはいつものように真っ白い大きな太陽の光が降り注ぐ。いつもの光より少し体に突き刺さる感じがするのは僕だけだろうか。周りのみんなはいつものように菜の花に飛んでいき、たっぷりと蜜を吸い上げておなかをいっぱいにしてからふらふらと我が住処に向かって飛んでいく。いつもと同じように数回運んで少し疲れたので、みんなが休憩している休憩部屋に行く、休憩部屋ではいつもの光景が広がっていた。しかし、いつもより部屋が少し狭く感じたのは自分だけであろうか。よくよく考えると部屋の大きさは変わらないに小さくみえたのでおかしいなと感じた。よくよく考えると部屋が小さくなったのではなく、部屋にいる仲間のミツバチの数が普段時より多いので隙間がなく、狭く感じたのである。どうしていつもより多くの仲間が休憩しているのか少し気になった。同じ場所の花畑から同じ巣穴に向かって飛ぶ距離も同じであるから疲れる割合は同じはずである。
 しかし、少し気になることがあった。今年の太陽は毎年みるのと少し違っていた。明るさや大きさが変わったわけではない。いつものように大空を見上げると太陽の周りにとげがついているではないか。太陽にとげが出るのは生まれて初めての光景である。花からとってくる蜜の味も変わらないし、その蜜をおいしく食べて育つ子供たちの様子も変わらない。太陽のおかげでおいしく育った蜜のおかげで私たちミツバチは生きていくことができる。しかし、その蜜を育ててくれる、その太陽が少しとがってきた、蜜の味は今のところ変わらないが、少しとがった太陽が非常に気になった。少し怒っているように見えたのである。もしかしたら地球にいる僕たちの誰かが太陽に悪さをしたのでは考えてしまった。これからもこのおいしい蜜を届けてくれるように優しい丸い太陽に戻ってほしいものである。

 

(完)

 

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