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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜を犬や猫に与える(四)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(三)から続く】
 三、与える蜂蜜の種類
 どんな蜂蜜を選んで与えたらよいか。
 蜂蜜は、生産過程における加工処理の有無によって、次の三種類に大別される。
 ① 純粋蜂蜜…自然由来の天然のままで、加熱や加工が施されず、果糖やブドウ糖が加えられていないもの。蜜源の花の種類によって含有成分は異なる。
 ② 精製蜂蜜…天然蜂蜜から臭いや色などを取り除く精製加工を施されたもの。
 ③ 加糖蜂蜜…天然蜂蜜に果糖やブドウ糖を加える加糖加工を施されたもの。
 人間が摂取する場合と同様で、蜂蜜そのものの栄養、ビタミンやミネラルなどを与えるためには、純粋蜂蜜が効果的である。精糖処理によって本来の栄養素が損なわれている可能性のある精製蜂蜜や、犬や猫にあまり必要とされない糖分をより多く加えられた加糖蜂蜜は、与えないほうがよい。
 四、与える方法の工夫
 犬や猫に与えるために、特に調理を加える必要はない。
 蜂蜜に含まれる有効成分のビタミンや酵素類は、加熱処理によって多くの機能を失われる可能性がある。効能を考えて与える場合は、そのままの状態で与えるのがベスト。
 花蜜の種類によっては独特な風味があるので、個体が嫌がる場合には、蜂蜜の種類を変えるとか、ウェットフードに混ぜて与えるとか、与え方の方法を工夫する。
 人間向けの蜂蜜入りのクッキーやヨーグルトなどは、ペット用のおやつと比べて砂糖や脂肪が多く含まれていることなどが考えられるので、与えない方が安全である。
 なお、チョコレートは、含まれるカフェインやテオブロミンという成分が犬や猫にとって有害なので、蜂蜜入りであろうとなかろうと、少量でも食べさせてはならない。
 蜜蝋などの固形に近いものを給餌する場合には、個体が窒息するおそれがあるので、なるべく液状に近い状態にして、少量ずつ与えるようにする。液状でも、なめにくい様子が見られる場合は、水で薄めて与えるとよい。
 なお、健康ではあるが少食の個体や食べムラのある個体などの餌の調整に蜂蜜を少量加えてみたり、腸の潤いを補うために便が硬くなっている個体のケアに取り入れてみたりして、効果を試してみるのもよいだろう。
 【同タイトル(五)へ続く】

 

(完)

 

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