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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜を犬や猫に与える(三)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(二)から続く】
 猫が肉食に特化して進化したのに対して、犬は、雑食動物として進化してきたため、肉類だけでなく、炭水化物の甘い果物なども餌として生きる。人間ほどではないが、甘味を感じることができるようだ。
 人間と犬と猫との間では、食べ物の、炭水化物とタンパク質の必要量が異なる。
 人間と異なり、犬や猫の身体での糖分の代謝能力には限界がある。糖分を摂り過ぎると腹をこわして下痢をしたり、代謝できないまま高血糖が続くと、糖尿病のリスクや肥満を引き起こしたりする可能性もある。
 犬や猫に蜂蜜を与えるメリットもデメリットも、人の場合と同様なものと考えてよいが、犬や猫は体格が人間よりもはるかに小さいので、その分、炭水化物の摂り方で「適量」を超えないことが特に大切である。
 適量と言われると、なるほどと、わかった気がする。では、具体的に「適量とは?」となると、実際は戸惑ってしまうのではなかろうか。
 多くの記事には、具体的に適量は書かれておらず、はっきりしない。数少ない例示から一例を挙げれば次のとおり。
 犬の場合、一日に与えてもよい量の目安が、体重別に次のように示されていた。
 健康な成犬の体重:与えてよい間食の蜂蜜量
 一キログラム:一グラム
 三キログラム:四グラム
 五キログラム:六グラム
 十キログラム:十グラム
 十五キログラム:十四グラム
 二十キログラム:十八グラム
 三十キログラム:二十四グラム
 四十キログラム:三十グラム
 (一日の間食が蜂蜜だけの場合を想定。獣医師・丸田香緒里氏による)
 成長しても標準体重が三~五キロの猫の場合は、犬よりも更に少なく与える。端的に言えば、耳かき一杯分、一なめ二なめ程度、鼻先や口の粘膜に少し付ける程度の量に止めるのがよい。
 とにかく、人間の嗜好を犬や猫におしつけないこと、与え過ぎないことである。
 【同タイトル(四)へ続く】

 

(完)

 

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