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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜を犬や猫に与える(二)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(一)から続く】
 犬などの研究によると、一般的に、犬や猫は人間よりもボツリヌス菌への抵抗力を備え、感染による毒性の影響を受けにくいといわれている。これは、もともと野生時代の食べ物が、生肉であったり、半発酵状態のものであったりしたことにある。
 ただし、全く毒性の影響を受けないわけではないので、人間と同様に抵抗力が弱い、幼い又は老いた犬や猫に与えるのは避けたほうがよさそうだ。
 愛する犬や猫が喜ぶならいくらでも食べさせたいと思うところであるが、可愛さのあまり、欲しがるままに与えるのは、やはり問題があるとされる。
 欲しがるからという理由で、体の小さな個体に日常的に蜂蜜を与え続けると、カロリー過多になる。また、血糖値が上がり食欲が満たされてしまい、今まで食べていたフードを食べなくなったり、血糖値の変動が体に悪影響を与えたりすることも懸念される。
 良質なペットフードをしっかり食べている個体の場合、それ以外の食べ物は基本的に必要ない。余計なものを与えると、弊害を生じさせることになりかねない。
 蜜蜂が造る蜂蜜類の健康食材として、女王蜂だけが食べる高栄養食ローヤルゼリー、高い抗菌力を持つプロポリス、花粉をぎゅっと固めた栄養たっぷりのビーポレンがある。これらのサプリメントを与えるのも避けたほうがよい。
 二、与える蜂蜜の分量
 犬も猫も、長い間、人間と共同生活をしてきた。必要な栄養素の種類は三者とも似ているが、必要な栄養素の割合は三者の間では大きく異なる。
 犬は、タンパク質の必要量は人間よりも多いが、人間との生活の中で雑食性が進み、三大栄養素の割合はより人間に近いものとなった。
 猫は、人間と暮らし続けていても、元来の肉食性を保ち続けたため、人間や犬に比べてタンパク質を多く必要とする。タンパク質を主な栄養源としているため、彼らにとって炭水化物からなる(主成分が糖分の)蜂蜜はさほど重要な栄養素ではない。
 猫にとって、栄養面からは、蜂蜜は主要な餌とはなり得ない。
 猫の味覚は、食べ物の美味しさを判断するためではなく、安全性を判断することを重視して発達したと考えられる。そのため、猫の舌には甘味を感じる部分がほとんどない。
 【同タイトル(三)へ続く】

 

(完)

 

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