渡辺 碧水
コロナ禍で、家族の癒しにペットを飼う人が増えているそうだ。
二〇二一年一月五~六日に全国の二十~六十九歳の男女一千人を対象に「ペットに関する調査」を実施した楽天インサイト株式会社が、その結果を二月十五日に発表した。
調査時点でペットを飼っている人は約三十一%。飼育されているペットの上位ランクは、一位が「犬」で約十三・二%、二位が「猫」で十一・〇%、三位が「淡水魚」で四・五%、などという順だった(複数回答)。
飼い始めた時期(複数飼育の場合は最新のペット)では、直近三年は年を追うごとに増加しており、二〇二〇年四月以降に飼い始めた人は十六・三%に及び、コロナ感染症の拡大に伴い、癒しを目的に飼い始めたと見られる人が多かった。
一、蜂蜜を与える是非
この話題を知って、ふと思ったのは「『蜂蜜』を犬や猫に与えるのはどうだろう?」ということ。
人間にとってはメリットの多い蜂蜜であるが、気軽に犬や猫にも与えてもいいのだろうか。適切なのか駄目なのか、疑問が湧いた。
調べてみると、ペット飼育者も蜂蜜愛好者も共に多い最近の情勢を反映してか、犬と猫に蜂蜜を与えることについて、ネット上でも関心を寄せる記事は多い。
嗜好的には、甘い物を喜んで食べる個体も、好まない個体もあって、人間の場合とあまり変わらないそうだが、人間にとって甘くて美味しい蜂蜜は、栄養分もたっぷりなので、可愛い犬や猫にも与えたいと思う飼い主は多いと思われる。
一方、喜んでなめるので与えているが、与えても本当に大丈夫なのか、知識不足で不安や疑問を抱く愛育者も多いだろう。
獣医師が監修した記事などによると、結論的には、「成長した犬や猫」や「大型の犬や猫」に「適量」なら蜂蜜を与えても問題がないそうだ。
一方、「小型の犬や猫」に与える場合は、与える分量に注意が特に必要で、日常的に与えることによって、カロリー過多になるおそれは大いにあるそうだ。
生後間もない「子犬や子猫」の場合は、食中毒(ボツリヌス菌)の危険性は人の乳児の場合と同様にあり、蜂蜜は与えない方が無難なようだ。免疫力の落ちている成長した犬や猫の場合にも、やはり同様な危険性があるという。
【同タイトル(二)へ続く】
(完)
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