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蜂蜜エッセイ応募作品

「第三のみつ」に取り組む高校生(六)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(五)から続く】
 本稿(三~五)で、できるだけ詳しく放送された内容を再現してみた。「第三のみつ」と埼玉県立秩父農工科学高校との関係や、生徒の取り組みの仕組みと現状の様子についてはよく理解できた。
 だが、期待した「『第三のみつ(機能性はちみつ)』の生産性向上による地域経済活性化事業」や「高校生の『農力』育成強化プロジェクト」の経過については、全くふれられなかった。私の予想は外れた。
 二〇一八年度から五年計画で進められている事業の三年目後半時点で、初年度に整備した温室の利用も、機能性成分分析システムの実用も話題にされなかった。
 埼玉県の当初計画では、同校に新設の温室にはトマト、イチゴ、ブドウが栽培され、新規導入の最新鋭機器による分析が進められ、以前に取得したノウハウを生かして「第三のみつ」の製造技術が確立されることになっていた。
 放送内容から離れるが、同校生徒の活動を知る手がかりは他の報告にもある。それらを加えると、いっそう理解は深まると思われる。
 詳しいのは、秩父地域森林林業活性化協議会「ちちぶ森の活人」が行う秩父地域森林活用等創出支援事業の遂行状況報告書。支援事業紹介シートには、各事業の概要報告が掲載されている。
 第三のみつ研究会は「秩父農工科学高校食品化学科『農力』育成プロジェクト支援事業」を行い、その報告を載せている。
 整理してみた要点は次のとおりである。
 埼玉県教育局が二〇一八年度から進める「高校生の『農力』育成強化プロジェクト」の一環として、特許を持つ「第三のみつ」の新しい製造技術と地域特産品の開発に取り組む同校を支援し、国際的に通用するGAP認証取得や東京オリンピック等における機能性食材提供を目指した。
 特に、長瀞町出身のオリンピックやり投候補の新井涼平選手に機能性はちみつ「第三のみつ」を提供することであった。
 二〇一八年度の食品化学科の科目「課題研究」を履修した生徒は二人。結果は、同年十月十三日開催の「(第一回)秩父サイエンスアカデミー、研究発表の部」で「秩父第三の蜜の機能性の研究」と題して報告された。
 【同タイトル(七)へ続く】

 

(完)

 

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