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蜂蜜エッセイ応募作品

「第三のみつ」に取り組む高校生(五)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(四)から続く】
 成分量が期待値を超え、専門機関で認められれば、地域の特産品として商品化されるとのことだが、期待値も到達値も認定値も具体的に示されなかったので、今の時点での完成程度は明らかでない。
 NPO法人秩父百年の森の坂本裕三氏によれば、第三のみつの完成を願うのは、同校の生徒や関係者ばかりでなく、地域で協力する養蜂関係者も同じで、高校生の努力と共に日本の養蜂の一部として発展することが願われ、頼もしい姿は注目を集めているという。
 開発に取り組む生徒は、将来を見据えた展望を語っている。
 通常の蜂蜜は四月から六月にかけての収穫となるが、第三のみつは八~十月も収穫可能となるので、蜂農家にとって収入が増える。また、余った食材や廃棄される食べ物を使った生産を目標としている。
 プロジェクトの発足当初から指導に当たり、第三のみつの研究を通した生徒の活躍を見続けてきた齋藤氏は、同研究の進展と同様に生徒たちの成長する姿がうれしいと語る。
 この研究を通して、自ら学んで考える力を養い、会社でも有能な人材と認められるように育ってほしいと願っている。
 これまでの研究は、機能性成分の側面から開発を進めてきたが、将来は単に栄養面ばかりでなく、美味しさ、病気の予防などにもつなげて、商品化に向けていきたいという。
 最後に、試食した出演者の二人から、「口に入れた瞬間、自然な甘さが広かるのだが、それに加えて、いろいろな栄養素を体に摂り入れられると思い、素晴らしいと思った」「普段食べている蜂蜜と違い、色合いが赤みがかっているのが特徴的で、後味もトマト風味で、サッパリしていておいしかった」との感想。
 他にも、次の評価や展望が語られた。
 ① 試行錯誤し努力し、蜜と生徒たちが一体となって成長していること。
 ② 商品化に向けて科学的検証が進められ、やがて販売できるようになること。
 ③ 地元のお祭りや県内のイベントなどでの発売を目指していくこと。
 ④ 今後、各種の食材を使った蜜が造られると期待されること。
 率直に感想を述べれば、確かに、夢が多く、可能性はたくさん秘めていそうだ。だが、順調に進化している? 探り段階での試行錯誤が続く印象を受ける。
【同タイトル(六)へ続く】

 

(完)

 

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