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蜂蜜エッセイ応募作品

「第三のみつ」に取り組む高校生(三)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(二)から続く】
 高校生とはいえ、目指す課題は「天然はちみつ」と同様な製造過程を経ながら、機能性などでは同等かそれ以上の優れた長所を持つ蜜にすること。
 番組の解説では「平成十八年から始めた取り組みで開発された技術によって特許を取得。カエデの樹液を蜂蜜の蜜源とする開発は、その後、野菜や果物を蜜源とする開発に進化。この時に商品化された第三のみつは、秩父で生まれた新たな蜜だと話題になり、注目を集めた」とされる。(ここでの「進化」とは「熱意の継続」であろうか)
 その進化した第三のみつ研究の現状は? 番組の進行を追い、要点を抜粋してみる。
 四人の出演者の一人が品名を当てる見た目テストで始まる。
 「これが何だかわかりますか」「何ですか。ジャム? 蜂蜜っぽい感じがしますね」
 「ああ、惜しいですね。厳密にいうと、蜂蜜ではないのですが、蜜蜂が造った蜜で『第三のみつ』と呼ばれているんですよ」「第三のビールみたいな感じなんですかね。普通の蜂蜜と何が違うのですか」
 「その学ぼうとする姿勢がエクサレント。蜂蜜について説明したいと思います」
 ここで、蜂蜜と「第三のみつ」の違いが図解で説明された。
 蜂蜜は蜜蜂が蜜を集めて貯えたもので、蜜の素となる蜜源よって種類が異なる。
 普段私たちが食べている花の蜜を蜜源とするものは花蜂蜜という。他に、昆虫の分泌物を蜜源とする甘露蜂蜜がある。これらは蜂が自然界で造る蜂蜜である。
 そして、今回紹介する「第三のみつ」は、野菜や果物の搾り汁など、人間が用意した蜜源で蜂に造ってもらうという蜜。前の二つとは蜜源が違うから、第三のみつという。
 現在、開発に携わる県内の高校生が取材の対象とされ、埼玉県立秩父農工科学高校の概略と「第三のみつ」に取り組む生徒の様子が紹介された。同校で指導に当たる齋藤俊男氏も登場し、概要などを説明した。
 取材は二〇二〇年十二月初旬。科目を選択し研究しているのは食品化学科の三生生四人。新開発を進めているのは、機能性成分リコピンを多く含む食品のトマトを餌(蜜源)として蜂に与え、リコピン含有の「第三のみつ(機能性はちみつ)」を造らせるもの。
【同タイトル(四)へ続く】

 

(完)

 

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