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優しい縁

音囲 薫

 

 思えば、蜂産品に中 々縁のある人生なのではないかと最近気付いた私だ。
 
 蜂産品と私のファーストコンタクトは、母親によってもたらされた。
 昔からやれ胃腸が弱いだの、喉が弱いだの、風邪をひきやすいだの、頭痛持ちだの……数えあげると自分でもげんなりする程度には虚弱体質だった私を想い、二十年程前、母が最初にくれたのが《プロポリスキャンディ》だった。
 
 今では全ての蜂産品を愛している私であるが故、正直に言おう。当時のプロポリスキャンディは不味かった。漢方を思い起こさせる癖の強さとほのかな刺激、申し訳程度の甘み。かなり独創的な味といえた。だが、母がせっかく買ってくれたものである。私は「これでちょっと健康になる」と信じ、舌をピリつかせながら頑張って舐め続けたものだ。
 
 これが驚くことに、舐め続けていると「あれ? イケるじゃないか」となってくる。中 々どうしてヤミツキの味ではないかと。それがプロポリスマジックである――そんなマジックが実際にあるかどうかは謎であるが――私はマジックにかかったのだ。喉はラクになり、風邪を引きにくくなったのも事実だ。
 
 その後現在に至るまで、冬が近付くとプロポリスキャンディやマヌカハニーキャンディを買っては舐め(最近のものはかなり美味しいので気軽に試してほしい)、免疫力が落ちたと感じるとプロポリスサプリを愛飲している。
 
 余談だが、ローヤルゼリーにもマジックはあると思う。名前からしてローヤルである。誰しも「何だか良さそう」とふわっと思うだろう。何でも思ったもん勝ちである。
 
 一周して、現在特にハマっているのが蜂蜜だ。某道の駅で買ったみかんの花の蜂蜜に魅せられ、様 々な蜂蜜を買っては試す日 々を送っている。ベタだがパンに塗るのとヨーグルトにかけるのは格別の美味さだ。
 今の私を形成するのに、蜂産品が一役買ったのは言うまでもない。母がくれた優しい縁と愛に感謝したい。

 

(完)

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