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ミツバチと共に90年――

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ミツバチに学んだ健康法

かみん

 

 それは、東南アジア出身の多くのアルバイト留学生を預かっていた当時の出来事です。
 彼らは出身国によって食事の内容が異なるため、朝夕の献立には特別に気を遣っていましたが、バングラデシュ出身のK君が急に体調不良を訴えて入院することになりました。
 もともと持病を抱えていたのか、あるいは食事の管理に問題があったのか、K君の肉体は少しずつ蝕まれていき、次第に顔色は妙に黒ずみ、若いのに艶というものが全くなくなり、沈んだ土色を見せるようになりました。
 下腹部は腹水のため異様に膨満し、その部分には細い血管が網の目のように走り、そのあたりだけ皮膚がテラテラと光っているのが際立って見えるようになりました。
 手足や顔、そしてからだ全体に黄疸のような兆しが見られ、それは眼の白い部分にまで及び、瞳は黄色く濁りだしたころ、顔なじみの老医師が、「西洋医学も大事だが、この際ハチミツの世話になってみたらどうだろうか」と提案してくださり、早速専門の業者に相談して、ローヤルゼリーを取り寄せることになりました。
 すると、医師も驚くほど順調に日一日と元気を回復し、仕事にも復帰し、大学院も卒業して、無事にバングラデシュに帰国し、現在は発展途上国である祖国の発展のために頑張っています。
 非常に豊富な栄養成分を含んでいるというローヤルゼリーですが、インスリンの生成量の不足が原因となる糖尿病の予防や改善に効果があることを勉強させてもらいました。
 K君の免疫力向上を手伝ってくれたミツバチの能力に驚き、改めて健康の大切さを学ばせてもらいました。
 今でも、K君から届く手紙の最後には、必ず「ありがとうございました。にっぽんのおとうさんとミツバチくん」という感謝の言葉が、日本語で綴られています。

 

(完)

 

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