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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂減少と農薬使用(二)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(一)から続く】
 農薬害に対する日本の動向、日本政府の最新見解を知るのに格好の資料が得られた。
 公表されている、衆議院での質問と答弁の本文情報を見つけた。
 第百九十八回国会において、二〇一九(平成三十一)年二月六日、川内博史衆議院議員(立憲民主党 ・無所属フォーラム)から「ネオニコチノイド系農薬等に関する質問主意書」が提出され、内閣に転送後、同月十五日、安倍晋三内閣総理大臣から大島理森衆議院議長宛に答弁書が提出されたものである。
 質問と答弁の本文情報は、内容が多岐にわたり、分量も膨大な文書であるので、直接関係する部分から三点だけを部分的に抜粋し整理してみた。補足の条文等も省いた。
 
 (質問一) 農薬の中でもネオニコチノイドの残留基準は、海外に比べて桁違いに緩いものが多い。国内の農産物のネオニコチノイドの残留農薬は、平成二十六―二十八年に農林水産省で発表された値を見ても、EUでは基準超えをするものや未登録の農薬が多くある。東京オリンピック ・パラリンピックに向けて、世界から日本の農産物の信用を得るには、農産物のネオニコチノイドなどの農薬残留基準を、EUの基準など世界レベルの基準と同等以上に厳格化し、日本GAP(農業生産工程管理)認証にも早急に適用する必要があると考えるが、政府は、日本の農産物のネオニコチノイドなどの農薬残留基準を、EUの基準など世界レベルの基準と同等以上に厳格化する考えはないのか。また、EUの基準など世界レベルの基準と同等以上に厳格化しないのは何故か。
 (答弁一) 食品衛生法第十一条第一項の規定に基づく食品、添加物等の規格基準において定められている食品中の農薬の残留基準については、食品安全委員会の食品健康影響評価、国際連合食糧農業機関 ・世界保健機関合同食品規格計画の実施機関であるコーデックス委員会における食品に関する国際基準等を踏まえ、食品の摂取に伴う農薬の一日摂取許容量(一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される一日当たりの体重一キログラム当たりの摂取量)及び急性参照用量(二十四時間又はそれより短時間の経口摂取で健康に悪影響を示さないと推定される体重一キログラム当たりの摂取量)を超えないように設定しているものであることから、食品の安全性確保の観点から適切なものと考えており、現時点では見直すことは考えていない。
 【同タイトル(三)へ続く】

 

(完)

 

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