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蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつ中毒

山中碧海

 

 無性にはちみつが食べたくなる時がある。毎朝ヨーグルトにかけるのとは別で。甘いものをほしているのか、それともあの甘い刺激を求めているのかはわからないがほんとうにどんなものでもはちみつをかけてしまうのだ。パンや紅茶はもちろん、みかんやパイナップルなどの果物、夏だったらかき氷にかけたり秋ならさつまいもにかけたり。はちみつには中毒性があるのか?と思うくらいに私ははちみつが大好きだ。
 思えばわたしのはちみつ好きがはじまったのは小学校高学年くらいのときだった。朝ごはんを自分で作れと言われてからご飯派だった私は作るのが簡単なパン派になった。最初のころはジャムをつけて好んでつけて食べていたが、ある時からはちみつでしかたべなくなった。甘いものが好きだったから最高だったし塗るのが簡単なのだ。朝のあの忙しい時間を減らすのにはもってこいだったしおいしいしで、私にとっては一石二鳥だった。
 それからというもの「食べ物を甘くする」「時短でたべものをおいしくする」といえばはちみつしかない、という考えになった。なにか味が足りないと思えばはちみつをつけて食べる、それが私の生活になった。これから将来一人暮らしや家族ができたらもっとはちみつを料理に使うのかなと、今からとても楽しみである。

 

(完)

 

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