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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

日曜日のハチミツ

西が八

 

 私がまだ小さいころ、毎週日曜日決まって父がハチミツを食べていたことが印象に残っています。「どうして?」って聞くと父は「ハチミツはね、ミツバチが寝るひまも惜しんで作ってくれたとても尊くてありがたいものなんだよ。だからね、これを食べると ありがとう、明日からまた頑張ります ってなるからだよ。」と優しく教えてくれました。その時は私は「ふーん」としか思いませんでした。しかしこの年になって蜂についての本を読んだらミツバチの生態に驚かされました。働きバチは幼虫や女王蜂の世話、巣を作ったり巣の掃除をしたりハチミツを作ったりとたくさんの仕事を休まずし続けます。巣に敵が攻めてきたら体を張って戦いしかもミツバチの針は一度刺したらそれっきり、自分も死んでしまいます。寿命も短いです。とてもその一生は楽しいものには見えませんがそんなこと気にせず身を粉にして働き続ける。そんなミツバチたちの生き方を知り私はミツバチを尊敬するようになりました。昔は飛んでいるミツバチを見たら怖いと思っていました。今ではミツバチが小さい体で必死に花の蜜集めている姿を見るととてもいとおしく思えます。そして「私も頑張らないと」と思うようになりました。
私も現在父のまねをして日曜日にハチミツを食べます。必死に働くミツバチたちには到底及ばない自分ですが食べる前に手をきちんと合わせます。そして心の中でこう唱えます。
 「おいしいハチミツをありがとうございます、明日からまた頑張ります」

 

(完)

 

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