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未来を救う蜂の可能性

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 2021年現在、世界の深刻な課題の1つに2050年問題がある。毎年8300万人の人口増加によって2050年、世界の総人口は90億人ほどになるだろう。2050年問題とは、増え続ける人口に食料供給が追いつかないというものだ。特に人体の構成に欠かせないタンパク質はここ10年で真っ先に不足するため、欧米ではタンパク質危機(protein crisis )と言われている。その救世主として、今昆虫食が世界で大きな注目を集めている。私は、昆虫食が普及する社会で蜂がキーワードになると考える。
 特に蜂の子は日本だと古くから長野県、岐阜県、山梨県で食べられていて海なし県の重要なタンパク源になっている。海外ではタイ、中国で食べられていて蒸し焼き、炒め物、ルーマニアではアピラルニルというという雄の幼虫のみを使った健康食品が愛されているそうだ。また一番古い記録では150万年前の東アフリカで食べられていたと言われている。そんな蜂の子は100グラム当たり250カロリーという驚異の数字を誇るだけでなく、炭水化物、脂質、ビタミンC、ミネラルが豊富で人体には欠かせない必須アミノ酸も含んでいる。
 栄養価が高い一方で蜂の子には、食べづらい見た目である上に単体が小さいので沢山食べないと豊富な栄養も足りなくなるという2つの課題がある。それは蜂だけでなく多くの昆虫に当てはまる事だと感じるのだが、やはり日本の郷土料理や、中国、東南アジアで紹介される多くの昆虫食はグロテスクな見た目をしていることが多い。
 しかし2020年5月、無印良品からコオロギクッキーが発売され多くの反響を呼んだ。見た目はふつうのクッキーながら、パウダー状になったコオロギが香ばしいアクセントになっているそうだ。このように昆虫を味や量、見た目の視点から食べやすい工夫が大企業から提案されていることから今後ますます昆虫食というジャンルが盛り上がると思う。その代表格として、蜂は今後人類を飢餓から救う救世主になるだろう。

 

(完)

 

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