渡辺 碧水
同タイトルで四回にわたって解説を試みた。その過程で、小学生に、講話として話されたものが見つかった。ネット上にも公表されていたので、参考に追加しておきたい。
新潟市立茨曽根小学校の二〇一九年十月十一日発行の学校だより「いばらそね」に「スプーン一杯のハチミツはミツバチの努力の積み重ね」(前期終業式の平山健児校長の話から)として次の文が載せられた。
(前略)自分の頑張りを振り返ることは、とても大切なことです。根気強く、こつこつと努力することは人間を成長させます。子どもたちの発表の後に、努力の大切さについて、ミツバチの一生を例にして話しました。
ミツバチ(働き蜂)の寿命は、三十~四十日程度、約一か月くらいだと考えてください。前半の約二週間は巣の中で過ごし、後半の約二週間でハチミツの元となる花のミツを集めに飛び回ります。一つ一つの花には、ほんのわずかなミツしかありません。ミツバチは、一回の飛行で、二百以上の花を回ってお腹にミツをためます。ミツバチの体は小さいので、お腹いっぱいにしても四十mgくらいしかたまりません。一~三年生はまだ習っていないので、ミツバチの体重の半分くらいだと思ってください。ミツバチは、たまったミツを巣に持ち帰ってお腹を空にすると、また飛んでいって花のミツを集めます。これを休まずに、一日に何回も繰り返します。
一回にためるミツは少ないのですが、一匹のミツバチは、約五万もの花を回ってミツを集めて一生を終えます。そうやってミツバチが一生に集めるハチミツはどれくらいの量に なると思いますか。(三択問い略)
答えは、ティースプーン一杯分、約十gです。(実際には、水分が減って粘りけのあるハチミツは約六gになります。)ミツバチは、ほんのわずかな花のミツを気が遠くなるほど、繰り返し繰り返し、こつこつと集めているのです。
さて、皆さん、考えてください。(例略)勉強もスポーツも、ミツバチがミツを集めるように、毎日こつこつと練習して努力することが大切なのです。努力することで、必ず「続けて良かった。」「努力して良かった。」と思うときがくるはずです。
(中略)後期から、気持ちを新たにして、また、いろいろなことに頑張りましょう。
(完)
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