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ミツバチと地球の関係性

松隈杏樹

 

 ミツバチが絶滅すると、地球も絶滅する。私はこれを聞いた時、そんなことはあるわけないと思いましたが、話を聞くとその思いは180度変わりました。
 昔、世界中には沢山のミツバチがいました。ですが最近は数が減ってきています。アメリカでは、一九四十年代から比べると半分以下の数になっています。このような事例は、アメリカだけでなく他の沢山の国でも起こっています。
 ではなぜミツバチが世界中で減っているのか。それはネオニコテノイド系農薬によって減っていると言われています。まだ明らかにはなっていませんが、その農薬によってミツバチが沢山死んでいると考えている人も少なくありません。EUやアメリカなどはこれを禁止している程です。ですが、まだ日本では禁止されていません。
 このまま日本でネオニコテノイド系農薬の使用が禁止されなかったら、今よりミツバチが沢山居なくなってしまいます。それが示すのは食糧難です。ミツバチは花の蜜を吸うために移動します。それと同時に作物の受粉が行われていき、実ができます。ですが、ミツバチがいなければ受粉が行われずに実ができません。そうなると、作物の出荷量が減っていき、さまざまな商品の価格は高騰し、最後には食べる物がなくなってしまいます。今の生活のようにはいきません。では、人工的に受粉をしたらいいのではと考える人がいると思います。たしかに人がすればミツバチがいなくても構いません。ですが、ミツバチは人が考えている以上に働いているのです。フィンランドではミツバチの受粉活動には六千万ユーロ(日本円で約75億円)の価値があると言われています。
 地球はミツバチによって生かされている。私はこれらのことからそう思いました。これからどうやったらミツバチが生きやすい世界になるのかを考えていきたいです。そしてそんな考えを持つ人が増えていけば、地球は今よりもっと豊かになっていくのではないかと私は考えます。

 

(完)

 

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