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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

値段で知った大切さ

馬場 善和

 

 三十二年前、ニュージーランドのテカポ湖畔にある小さな教会で結婚式を挙げた。妻の希望で退職を機に、三十二年ぶりに彼の地を訪れることになった。当時はひっそりとした静かな所だったが、一大観光地となっていたことには驚いた。それでも、湖と教会は記憶のままの姿でそこにあり、教会の中に入ると、あの時の神父さんの声が聞こえてくるかのようであった。テカポからクイーンズタウン、アロータウン、さらにはクライストチャーチやロトルアと、新婚旅行として訪れた街々を訪れては、感動したりがっかりしたりの旅となった。どの街を訪れても気になるのはお土産。「ニュージーランドのお土産と言えばマヌカハニー。」と妻は言う。訪れる街々のお土産屋に入ると、まずは蜂蜜コーナーへ。様々な蜂蜜が並んでいる中でも、マヌカハニーは群を抜いて高い。それでも同じ量で値段に差があることに疑問を呈すると、ラベルに書かれている数字が大きい程抗菌作用があり、高いのだと妻が教えてくれた。マヌカの木から採れるマヌカハニーは、他の蜂蜜と違い薬の味がすると妻は言う。この数字が大きくなればなる程薬の味は強くなるらしい。我が家では風邪の時はマヌカハニーをお湯に溶かし、レモンを入れて飲んでいるが、これがよく効く。お土産はマヌカハニーと決めていた妻は、安いマヌカハニーを求めていくつものお土産屋を渡り歩くも、なかなか見つかるものではない。スーパーにも売っていると聞き、早速スーパーマーケットへ。飾り気のない容器に入ったマヌカハニーが並んでいた。ニュージーランドの人は、日常的にマヌカハニーを食しているようだ。お土産屋のしゃれた容器に入ったものより若干は安かったが、他の蜂蜜と比べると高いのはしょうがないのか。日頃何気なく食していたマヌカハニーだが、さもしくもその値段によって価値を知ることとなった。高いものは体にいいのである。これからは貴重品であることを心し、食していこう。

 

(完)

 

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