渡辺 碧水
【同タイトル(二)から続く】
以上は一例で、他にも中国の養蜂業に働きかけ改革を進めた人たちがいるだろう。
例えば、三重県松阪市に所在する「水谷養蜂園」のはちみつマイスター ・水谷俊介氏は、ブログ「松治郎の舗―素材へのこだわり―」の中で、「日本初、トレーサビリティによって生まれたはちみつ」として、次のように説明している。
「…日本では花の減少と共に採蜜量も年 々下がり、国産はちみつの価格は上昇しています。しかし、ただ安いという理由だけで外国産のものをお客様にお届けするわけにはいきません。おいしくて安全で、しかも低価格のはちみつをより多くの方 々にお届けしたい?そんな想いから生まれたのが、独自のトレーサビリティシステムを取り入れたはちみつ。
農産物の生態系や気候が日本とほぼ同じである中国で、日本式養蜂の指導や、検査機器 ・技術の向上、追跡システムの確立などを実現し、安心 ・安全 ・高品質 ・低価格のはちみつをお届けすることができるようになりました」
「トレーサビリティ」とは「生産者 ・生産地 ・薬剤使用 ・品質検査等の履歴管理」のことで、「生産からお客様の手に渡るまでの『履歴』を徹底管理。検査 ・書類照合を行い、合格商品には品質管理番号を発行し、お客様に安全な商品をお届けします」というもの。
水谷氏は、二〇〇一年に中国で日本の養蜂技術の指導等をおこなった。
さて、朝食のトーストにたっぷりと塗って食べ、美味しくいただいている私は、アカシア蜜が好み。毎日食べるので、できるだけ安い価格で買える方法を検討した。
品質が第一なので、安全安心の国産養蜂場自家製から始め、前記で知った中国産ブレンドとの食べ比べもおこなってみた。その結果、遜色ないと判断されたので、最近は半額以下で買えるお徳用完熟ブレンドに切り替えた。
割安に買うコツは、蜂蜜は長持ちするので、直接、販売元の養蜂場から大容量入りを求め、小分けして使う。
ほかに、送料無料、会員登録割引、特別割引、ポイント、クーポン、おまけ等 々、サービスが用意されている場合が多い。手数料の支払い方法も差が大きい。
賢く利用し、栄養価に富んだ本物の蜂蜜を味わおう。
(完)
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