松本のどか
今でもたまに小学生の記憶を思い出す時がある。特に給食の時間が大好きだった。一番好きなメニューはカレーライスで、カレーライスが出る日は一日中授業を頑張れた。甘口のなのにちゃんとスパイスの味がして、じゃがいもがトロトロなのが最高だった。
年齢を重ねるに連れて、辛いものが好きな私はだんだんと甘口のカレーは食べなくなった。しかしそんな私でもたまに甘い給食のようなカレーを無性に食べたくなる時がある。そんな時私はカレーに蜂蜜を入れるのだ。ルウを入れる前に蜂蜜を垂らし、とにかくたくさん煮込む。蜂蜜のおかげで良い甘さとコクが出るし、トロトロ感も増して、思い出のカレーが出来上がる。そんなカレーを食べて私はさらに小学生の時に想いを寄せる。
高校三年生になった今、小学校の友達とあう機会はとても少なくなった。受験や大学の宿題で毎日忙しく生活している中で、その友達の事を思い出す余裕はあまりない。しかし、このカレーライスを食べている時は違うのだ。ふと当時を思い出しながら「みんな勉強頑張っているかな」とか「早くみんなに会いたいな」とか色 々な事を考えてしまう。
私にとって蜂蜜は大切な友達に想いを馳せることのできる一つの材料となっている。
(完)
蜂蜜エッセイ一覧 =>
蜂蜜エッセイ
応募要項 =>
Copyright (C) 2011-2025 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.