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蜂蜜エッセイ応募作品

「機能性はちみつ」に改称?(九)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(八)から続く】
 大急ぎで最新温室と高級機器を整えても、特殊な専門的活動に一部の生徒が打ち込める時間はどれだけあるだろうか。
 高校三年間の限られた期間で、多様な科目を履修し、進学にも備えなければならない生徒にとって、専門的コースに入学したとしても、実際は初歩を広範囲に丁寧に学ぶのが本来の姿なのではなかろうか。
 秩父農工科学高校の場合、規模の大きくない高校にあって、実験 ・実習の知識と技能を備えた指導者の配置、施設 ・設備の管理や運営の体制、原料となるトマト等の試験栽培の期間、収穫物の分析研究と製造技術の確立、データの蓄積と考察、その他諸 々の課題があり、やはり中 ・長期的な研究期間を要するのではなかろうか。
 たとえコロナ禍を理由に製造技術開発や実践普及の活動期間を先送りし延長できたとしても、高校生を前面に立てた事業が埼玉県で本当に成功し実現するのだろうか。懸念要素は多い。曖昧に終わらせることだけは、繰り返してはならない。
 いずれにせよ、「『第三のみつ(機能性はちみつ)』の生産性向上による地域経済活性化事業」は、毎年度、各年度の目標及びKPI(重要業績評価指数)の達成状況を県企画財政部がとりまとめ、「埼玉県まち ・ひと ・しごと創生有識者会議」に諮られる。
 達成する評価基準内容は、最終的な数値目標の累計で、「新たに開発された『第三のみつ』関連商品の取扱店舗数」が十一店舗、「『第三のみつ』に関するメディア等掲載件数」が二十件とされている。
 実施事業と評価事項が異質な感じがして、数値目標も甘いように思えてならないが、悠 々達成を見通しての配慮であろう。
 埼玉県全域を対象とし、埼玉県が主体の事業である。確実な成果が見込まれる。
 全ての検証結果の報告は埼玉県のホームページで公表されることになっている。
 事業の完了予定は二〇二二年度末。成果を期待し、本稿はひとまずこれで終了とする。私も元気で生きて、完了後、改めて経過と成果を話題として採り上げたい。

 

(完)

 

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