中村 久美子
「口内炎は原因が分かっていないから、治療も予防もできない」
私の口内にできた口内炎を数えながら医師が言った。20個以上できていた。二十歳を過ぎたころから、常に口内炎ができるようになり、口内炎ができていない日は1年に1週間もなかったと思う。口内炎ができていると不快で、できる場所と大きさによっては話すことさえもつらい。鎮痛剤を飲まなければ普通の食事をすることさえできないこともあった。口内炎は熱が出るわけでも、顔色が悪くなるわけでもないため、周りには理解してもらえない。口内炎ができない人種にとっては「たかが口内炎」である。
栄養剤を摂取したり、うがいをしたり色 々試みたが状況は変わらなかった。食生活を気を付けたこともあったが、同じ食生活を送っている家族には口内炎ができていなかったため、これは体質だと受け入れるしかなかった。
卒業旅行でニュージーランドに行ったとき、現地の人はマヌカハニーを風邪の治療として取り入れているのを知った。自分へのお土産用にマヌカハニーを買って帰った。私はもともと蜂蜜の味が好きだったので、おやつを食べる感覚で、毎日スプーン1杯なめていた。すると、2週間ほど経ったころに気づいた。あれ?最近、新しい口内炎できていない?口内炎が完全になくなることはなかったが、確かに劇的に数が減ったのだ!私は、天にも昇るような気持であった。殺菌作用があるからなのか、マヌカハニーの栄養が私に合っていたのかは分からない。が、とにかく私はマヌカハニーのおかげで、口内炎地獄から脱出できたのだ!!ひとつ残念なのは、日本ではマヌカハニーは高価である。それでも、背に腹はかえられない。マヌカハニーがない生活は、もはや考えられないからだ。これからも私はマヌカハニーと生きていく。
(完)
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