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蜂蜜エッセイ応募作品

「機能性はちみつ」に改称?(七)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(六)から続く】
 「みつの製造ノウハウを持つ秩父農工科学高等学校に温室を整備し、年間を通じて安定的に機能性成分含有量の高い蜜源となる果実等の生産を行う。温室では、秩父の特産品であり、かつ機能性成分含有量の高いトマト、イチゴ、ブドウを栽培し、地域オリジナルの付加価値の高い「第三のみつ」の製造技術の確立を図る。
 また、大学等と連携してみつの機能性成分を詳細に分析するため、食品成分分析装置(液体クロマトグラフ)の設備整備を行う。これらにより全て秩父産の原材料で作った『機能性表示食品』となる付加価値の高いみつの生産を可能にする。
 このみつを地元企業と協働で秩父の特産品としてブランド化し、広くPRしていく。
 また、秩父農工科学高等学校が確立した『第三のみつ』の効率的な製造技術を、地域の養蜂家へ普及することで、地域の養蜂を担う人材を育成する。
 こうした取組により、みつの製造技術を習得した地域の養蜂家、みつを使った地域特産物を開発する地元中小企業、トマトなど地域の特産農産物を生産する農家の三者、それぞれの収益力が向上し、地域全体の生産性向上につながる。」
 夢いっぱいの将来像が語られている。
 もし、国際規格の蜜源と同等の果実等を栽培できれば、まさに生産性革命となる。(ただし、加熱処理で濃縮し糖化液にする工程を経て蜜化するのなら、穀類やイモ類などからも可能であるから、誰の査定も「凡人」に終わることになろう)
 夢や望みは大きいほど叶えられる率は高いのかもしれない。だが、現実は厳しい。
 事業は、二〇一八年度から五年間で達成する事業として今も実施されている。もう既に三年が経過し、実績の一部は既定事実になってしまっている。
 最初に「三度目の正直」と書いたが、埼玉県秩父地域には先例がある。
 二〇一〇年度から開始の総務省主催の「過疎地域等自立活性化推進交付金事業」。秩父市が主体となり、三年計画の「『第三のはちみつ』の開発と普及による花と蜜のあふれる地域活性化推進事業」が実施された。
 【同タイトル(八)へ続く】

 

(完)

 

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