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蜂蜜エッセイ応募作品

冬の贈り物

松井のり子

 

 今日も熱 々のお湯を注いで蜂蜜しょうがを夫とともに飲んでいます。冬のおやつの時間のなくてはならない友です。蜂蜜が甘く、生姜の香りと味がほんのりします。年を取った体には、優しくて、強い味方です。飲んだ後は優しい気持ちがするのが、不思議です。
 
 長男が、37歳で4つ年下の子と一昨年結婚をしました。
1月の寒い日、寿司屋で彼女と初顔合わせをしました。化粧っ気のない、小さな、丸顔の女の子でした。素直そうな子でした。2人が互いを思い合っている。というのがよくわかりました。
 会って夫も私も大喜び、長男は結婚しないものと思っていたので余計に嬉しく、酔っぱらった夫は、男泣きをしていました。
 
 3月に両家顔合わせ、双方の両親が初めて会いました。彼女側のご両親もとてもいい方たちで、両家のざっとした紹介、子どもたちの小さい頃の話、雑談であっという間に時は立ち、4時間もの長い間私たちはしゃべり続けました。
 
 4月子どもたちは籍を入れ、結婚しました。
 
 その年の夏、お中元が彼女の実家から送られてきました。「お菓子が好きとお聞きしたのでお菓子にしました」いう話でした。私達も慌てて私たち家族が好きなお菓子を送りました。こうして人と人とのつながり、家と家とのつながりができていくのだなあと嬉しく思いました。
 
 冬はお歳暮に、小田原の会社の生姜蜜、梅蜜という蜂蜜製品が送られてきました。彼女の実家は平塚ですから土地の名産を送ってくれたのでしょう。
 
 私は蜂蜜の優しい甘さが大好きです。花の精、木の精の優しい波動が伝わってくるような気がするからです。春や夏に蜂が一生懸命取ってきた蜂蜜を冬の今、頂けるのはなんという幸せでしょう。子どもたちが、小さい頃風邪をひくと必ず熱 々の蜂蜜レモンを作って飲ませました。冬の今、蜂蜜のパワーが私達の体の中に入ってきます。幸せの味です。コロナに負けない免疫力がつく気がします。元気に、楽しく、この冬も過ごせそうです。

 

(完)

 

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