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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

人間と蜂

間山琴美

 

 「くっそ人間め。僕たちが作った努力の結晶を横取りするなんて。」蜂たちはそう思っているのではないか。一生懸命に草や木の花から花へと飛び回って花のみつを集めて、時間と労力をかけて作り上げたこの蜜は人間によっていとも簡単に回収されてしまう。「僕たちはいつか必要になった時のために食料を保管しているのに、人間は僕たちのことをなんだと思っているんだ。ただの蜂蜜生成器か?」そう言う声が聞こえてくる。私たちの日常に甘味として必要不可欠である蜂蜜は、スーパーで簡単に購入することができる。キャップを開け、パンケーキなどにかけて食べている。そして私たちはその一時の幸福に満たされている。けれど、「ああ、なんと幸せな時間なんだろう。ありがとうミツバチ。」なんて思っている人がいるだろうか。いや、「蜂蜜おいしい!」ただそれだけだろう。そう考えた時、蜂たちが可哀想に思えてきた。彼らは人間に住処と食糧を奪われ続けているのでないかと。私たちは提供するべきだ。蜂たちが住みやすい環境、十分な食糧、そして感謝の気持ちを。takeばかりではなく、giveすることも私たちには必要だ。そう言う関係を気づいていくことで、人間と生き物の均衡が保たれるのだ。

 

(完)

 

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