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蜂蜜エッセイ応募作品

東北復興「ビー ・アンビシャス」(九)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(八)から続く】
 二〇一九年六月、「第三十八回福島県総合文化祭農業部門プロジェクト発表」(福島県学校農業クラブ連盟主催「令和元年度意見研究発表大会」)で「第三のみつの品質向上とモザンビークへの近代養蜂技術の支援」と題して、六名の生徒が発表し、最優秀を獲得、東北連盟大会の出場権を得た。
 品質向上には、「HACCP(ハサップ)」(訳語:危害要因分析重要管理点)の導入を発表した。これは、一九六〇年代にアメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式である。「モザンビークへの近代養蜂技術の支援」とは、資金援助の募金活動をしていることを発表したらしい。
 二〇一九年十二月、東北農政局主催の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」の団体十地区選定において、学生生徒では同校が唯一東北地区優良事例に選ばれ、選定授与を受けた。農業コース畜産専攻班の蜂蜜と第三のみつの生産販売の取り組みが、地域に元気を与え、福島県の風評被害を払拭する活動を実施した、と高く評価され、受賞となったものである。「全国で唯一の養蜂技術!」との形容で、二〇二〇年三月発行の「東北農政局管内優良事例集」に掲載された。
 コロナ禍下での状況はどうであろうか。
 二〇二〇年九月、農林水産大臣から「激励状」を受けた。日本学校農業クラブ全国大会が新型コロナウィルス感染防止のため中止となった措置で、このような状況にあっても農業クラブ活動を継続し努力していることを称え、将来の日本農業を発展させる人材に成長することを期待するとの趣旨だった。
 二〇二〇年十月十八日、地元新聞「福島民報」は、「手作り蜂蜜、魅力アピール」と安達東高校生が実習で製造した秋採取の蜂蜜「あいさつ坂」と第三のみつ「おにばばのなみだ」(りんごジュースを煮詰めて蜂に与えたもの)を、道の駅で発売し、「全ての工程を私たちが行った蜂蜜を味わって!」とPRしている様子を伝えている。
 「ビー ・アンビシャス」の精神は後輩へ受け継がれ、一層の進化に挑戦してほしい。

 

(完)

 

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