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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

レンズの向こうに見えたもの

ゆたか

 

 娘が小学生の時のことだ。夏休みの自由研究として、様々なものを顕微鏡で観察して記録することにした。
 親の方が面白がって一生懸命になっていたかもしれない。かたっぱしから小さな断片をプレパラートの上に乗せては覗き込んだ。家の外のものではなく身近なものが多かったのは、多分に娘のそれではなく、母親の思いが入っていたということだろう。
 次から次へと試したが、最も面白く、今でも鮮明な記憶として残っているのは、砂糖とはちみつを試みたときのことだった。
 砂糖は丸い細胞だったと思う。砂糖のことはそれほどの記憶しか残っていない。だが、はちみつに関しては大いに違っている。
 驚くべきことに、砂糖と同じように甘くても、はちみつは全く別の形状を見せていたのだ。それは想像をはるかに超えたものだった。はちみつは、まぎれもなく蜂の巣と同じ六角形をしていた。これは親にとっても大興奮の発見であった。
 「はちみつは、やっぱりただの甘いものではなく健康に良いものだ」
 と、娘と話し合ったのを。覚えている。
 
 親は蜂をプレパラートの上に置くとどんな細胞が見えるか気になって仕方がなかった。が、「ミツバチさん」と親しみを込めて呼んでいる娘に「そんなことをしたい」とは言えなかった。

 

(完)

 

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