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蜂蜜エッセイ応募作品

「はち」抜きの呼称「第三のみつ」(七)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(六)から続く】
 二〇一八年二月、株式会社を立ち上げたころには、秩父の歴史も書き換えられ、次のような記事が当たり前となる。一例として、テーマ「ONESTORY」を求めて旅するトラベルメディア「ことりっぷ」が伝えた記事を紹介する。
 (次の文章は、日本初のシュガーハウスを経営する『TAP&SAP』代表の井原愛子氏を訪問取材し、紹介した内容のごく一部<関係分>である)
 「第三の蜜」と銘打った『秘蜜』も販売。メープルシロップは、シーズン終わりの春先になると黒ずんでえぐみが出てしまう。そのまま販売するには難があるため、秩父農工科学高等学校の生徒さんの発案で試しに蜜蜂にメープルシロップを与えてみたところ、これができた。
 埼玉大学 ・化学分析支援センターで分析してもらったところ、蜂蜜の組成がありながらメープルシロップの成分も入っていた。「とても面白い物ができた!」と井原氏は喜んで、更なる量産化にチャレンジ。メープルシロップはまだ十分に採取できなかったため、果汁や野菜ジュースなどでも実験し、バラエティ豊かなフレーバーを商品化した。
 実は、この『秘蜜』こそが『TAP&SAP』が手がけた記念すべき最初の商品だった。可愛い蜜蜂が生み出す「第三の蜜」、『秘蜜』。日本ではほとんど流通しておらず、独特の味わいは貴重。(二〇一八年六月二十五日付記事。一部略。文体は常体に統一。以降の引用箇所の文体も同じ)
 先送りした「秘蜜」の特徴のあと二つを、ここで紹介する。
 「秘蜜その二」は「おいしさと本物を追求した養蜂技術」にあり、パートナーである花園養蜂場で、最高の養蜂技術により作られている。(渡辺注:養蜂場は埼玉県深谷市小前田に所在し、場長は松本文男氏)
 その仕組みは「隔王板で二段に重ねた巣箱を区切り、女王蜂の生活範囲を下の箱のみに制限しているため、上の箱には蜂の子が生まれず、蜜だけが溜まる。……ミツバチが羽で風を送り、最高の状態まで濃縮された完熟みつは、雑味がなく濃厚に仕上がる」。
 【同タイトル(八)へ続く】

 

(完)

 

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