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蜂蜜エッセイ応募作品

「はち」抜きの呼称「第三のみつ」(六)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(五)から続く】
 もしかして、特許取得の埼玉大学が中心だった「束の間の呼称『第三のはちみつ』」で採り上げた研究を指しているのではなかろうか。
 そして、実際の一般販売は「株式会社TAP&SAP」がしているのだが、返礼品の場合、製造者 ・販売者は「第三のみつ研究会/代表:坂本裕三」となっている。
 この理由は、林檎でも他の果物でも、原材料名が「第三のみつ」のカテゴリーに入る(つまり、生産が「第三のみつ」の製法技術による)からであり、同会社も「第三のみつ研究会」の一構成員であり、メンバーとして活動していることになるからであろう。
 返礼品の解説を読んでいると、他にも疑問がいくつも湧いてくる。
 仮称だったものを本称にしたとは言えても、なぜ最初は「はちみつ」としたのか、なぜ後で「みつ」に変えた(「はち」を抜いた)のか、その理由が明快でない。
 実証研究も特許取得も筆頭だった埼玉大学(の教授陣)が、なぜ影が薄い扱いの説明になっているのか、疑問が生じる。二〇一〇年前後の活動状況を知る者にとって、この扱いは驚きである。
 埼玉県秩父の森の地域活性化支援事業のカエデ樹液(「第三のみつ」の代表格)が第一の蜜源であるはずが、埼玉産でない地域産の林檎などを蜜源とするジュースに、なぜ主力を注ぎ続けるのか、理解に苦しむ。
 焦点を「秘蜜」(第三のみつ)に絞る。
 後で再度採り上げるが、二〇一六年四月発行「秩父百年の森通信」の第五号は「若者を核にしながら地域に根差した新しいビジネス」が始まったことを伝えている。
 ジャストタイミングで、秩父の森を活性化する強力な救い主が現れた。
 既に秩父にUターンして来ていた若い女性起業家 ・井原愛子氏が、二〇一五年ごろ、活動の拠点「TAP&SAP」を発足させ、この活動をどんどん推進させると、秩父の森はメディアの注目を集める夢の舞台となる。
 以降、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ウェブニュース、ブログ等 々、多くのメディアが井原氏と「TAP&SAP」を採り上げることになる。
 【同タイトル(七)へ続く】

 

(完)

 

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