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蜂蜜エッセイ応募作品

マヌカハニーの冬

琥珀

 

 一般的な蜂蜜と違って、透明感のない濁った琥珀色。舐めれば甘みよりも独特の風味が口いっぱいに広がる。
 5年前の冬、私はマヌカハニーを毎日舐めさせられていた、初めてそれを舐めたのは中学受験を控えた冬の頃。私は元 々身体があまり強くなく、冬になると大体風邪をひいていた。そんな私に母が「体調を崩さないように」と買ってきたのがマヌカハニーだったのである。
 正直言って私はあの味が大嫌いだった。漢方のような癖のある味わい、喉にいつまでも残るベッタリとしたなんとも不快な感覚。舐めていたのは小さなスプーン1杯分だったが、あの時の私にとっては嫌で嫌でたまらない存在だった。「中学受験があるから」と自分を必死になだめ、無理やり舐めていた。
 そして、やっとマヌカハニーの風味に慣れてきた2月初旬。私は見事志望校に合格することが出来た。結局その冬は1度も風邪をひくどころか、体調を崩すことも無かった。
 合格出来たのがマヌカハニーのおかげとはあまり言いたくはないが、体調面においてはマヌカハニーのおかげだろう。良薬は口に苦し、なんて言うけれど実際マヌカハニーは良薬だったわけである。
 最近、よくテレビでもスーパーフードとしてマヌカハニーがよく取り上げられている。私はそれを見る度に思い出すのだ。必死に勉強した日 々、合格した時の喜び、そしてマヌカハニーのあの独特の味わいを。

 

(完)

 

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