波上カケル
百花蜜。
読んで字のごとく、複数の種類の花から採取してきた蜜が混ざり合った蜂蜜のことです。
アカシア、ブルーベリー、桜、レンゲなど蜂蜜には様 々な種類が販売されているのを目にしますが、百花蜜というのはこれまであまり聞いたことがありませんでした。
養蜂家のお知り合いに聞くと、
ミツバチがその時期、その季節に合わせて自分たちが集めやすい花から蜜を採ってくるらしいのです。
だから、どれ一つとして全く同じ内容の百花蜜はないとの説明でした。
まるで、レストランの「シェフの気まぐれサラダ」のように、ミツバチ達にお任せのスタイルなのです。
話しは変わりますが、実は、僕はヴィーガンなんです。
ヴィーガンは蜂蜜を食べれないんです。
ミツバチが一生懸命集めてきた蜜を横取りする行為が動物虐待につながるという理由です。
しかし、この百花蜜の話しを聞く限り、ミツバチは自由気ままに楽しそうに蜜を集めてる気がします。
無理矢理働かされている感じが一切しないのです。
だから僕はこう思いました。
ヴィーガンも百花蜜だけは食べてもいいんじゃないかと。
身体にもいいし、砂糖を食べないヴィーガンにとっては、まさに禁断の甘味なわけでして。
この憧れの天然スイーツを罪悪感無くいただけるのなら、勝手な解釈もアリかなと。
ただし、百種類の花から集めるのは、流石にハードルが高過ぎます。
いくら自由といっても、ミツバチ達に気の毒です。
きっと、82種類目ぐらいになると、もう近場では用が足りず、結構な遠方まで新しい花を探しに行かなくてはならないでしょう。
なぜ82種類かって?
それは、「ハニー」だからです。
せめて、8種類くらいが現実的かなと思っています。
「ハチ」任せですから。
(完)
蜂蜜エッセイ一覧 =>
蜂蜜エッセイ
応募要項 =>
Copyright (C) 2011-2025 Suzuki Bee Keeping All Rights Reserved.