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ハチはどうして怖いのか

へっぽこ

 

 ぶるんぶるんぶるん はるちるがるとるぶるん♪
 
 童謡「ぶんぶんぶん」の一字一字の間に「る」をいれて歌う遊びをご存じでしょうか?どうしてか、同郷でない人にも知っている人の多い不思議な遊びなのです。
 おるいるけるのるまるわるりるにる のるばるなるがるさるいるたるよる……♪
 調べてみますと、「る」をいれるとドイツ語風に聴こえるんだとか。
 
 こんな親しみの深い歌を呑気に歌っていた子ども時代。しかしどうしてか大きくなるにつれて、ハチや虫が怖い、苦手だ、なんて言葉をよく耳にするようになりました。どうしてでしょう?
 本人の経験も勿論あるでしょうが、大きくは身近な大人の声が影響しているのではないでしょうか。「刺される、怖いよ」と言った、子を案ずる言葉を咄嗟に口にしてしまいがちです。ハチに刺されると、アナフィラキシーショックを引き起こしてしまい最悪の場合死に至る。という知識があるからでしょう。確かに我が子がハチに刺されて亡くなってしまうだなんて想像したくもないことです。
 
 ところで、ニホンミツバチやセイヨウミツバチは1度刺すと死んでしまうそうです。まさに命懸け、決死の攻撃ではないですか。
 ハチの立場になってみましょう。今からあなたはハチです。自分や家族を守る為、せっせかせっせかお家作りに食料集めにあくせく飛び回るハチです。よろしいですか?そこに自分の体の何十倍、いえ何百倍かわからないほど大きな生き物が自分の生活を脅かすのです。このままでは家族は殺され、夢のマイホームも壊されてしまいます。まるでゴのつく怪獣映画の世界です。
 あぁ、恐ろしい。
 
 所変わればなんとやら。命あるものはみな、自分の命が大事なのです。私たちヒトがすべきことは知ること、そして想像すること。そして何が出来るかを考えぬくこと。これは万物に通用する姿勢であり、ヒトの素敵な特色です。
 どんな時代も何事も、知ろうともせずに怖がるのだけは、やめたいものですね。

 

(完)

 

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