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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

はちみつの香り

池戸 則子

 

 私が幼いころは、田畑にれんげが咲き始めると、毎年トラックでミツバチを連れてきて、10日ほどれんげのはちみつを取りに来ていたことをよく覚えています。養蜂家のおじさんは一日中田んぼを見ていました。幼い私は不思議なお仕事もあるのだと思いました。私は幼いころ、誰にでも話しかけたので、おじさんに可愛いなあと言ってもらえました ・幼いころは他人に話しかけることが恥ずかしくなかったのに、大人になった今はとても恥ずかしいです。おじさんはれんげの咲いている所を回っている、と言っていました。明日からは違うところに行くからなあ、また来年会おう、と言っておじさんは去っていきました。
 私が住んでいる所は岐阜なので、れんげのはちみつが有名でしたが、今はれんげの咲く田んぼは見かけなくなってしまいました。田んぼ自体がなくなり、家が建ち、高いビルが増えました。その結果、おじさんは私が小学生のころには来なくなりました。
 はちみつははちみつレモンが大好きです。あの木の箱を思い出します。
 昭和レトロの香り。

 

(完)

 

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