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束の間の呼称「第三のはちみつ」(八)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(七)から続く】
 だが反面、実際は呼称「第三のはちみつ」の使用や「『第三のはちみつ』研究会」の活動が陰り、減速した情況に既になっていたのかもしれない。
 というのは、このころには「第三のはちみつ」に関する記録が減り、特に同研究会の動向の情報が途絶えがちになっていることに気づいたからである。
 二〇一一年三月十一日発生の東日本大震災や、その直後発生の福島第一原子力発電所事故も、埼玉県のこうした活動に直接的 ・間接的に影響を及ぼしたに違いない。
 この点も考慮しながら、「『第三のはちみつ』研究会」の事務局のある埼玉大学の協議会の「ニュースレター」など、然るべき関係機関や個人の活動を再確認してみた。
 この「ニュースレター」は年二回発行されているが、第三十四号(二〇一一年四月一日発行)以降、同研究会と同時発足の会や既存の会の研究活動経過が逐次報告されているのに、同研究会の活動報告は見当たらない。
 「第三のはちみつ」に関して、代表の菅原康剛教授の動静記事も出てこない。
 二〇一二年四月一日発行の第三十六号には、同研究会の事務局を担当していた東海林氏の報告が載っていて、もしかすると期待したが、自らの各種事業のコーディネーター活動の紹介文だった。
 その中で関係分は、同研究会を創設したこと、「秩父樹液生産協同組合」の設立にも結び付き、地域産業振興とブランド創設に向かっていることなどが、数行で簡単に触れられただけだった。
 首都圏北部四大学連合の交流研究会等は、毎年、複数回開催されていた。
 二〇一一年九月五日開催の産学官連携事例講演会では、埼玉大学の藤原隆司准教授 ・角田敦特命教授と「秩父百年の森」の田島克己副理事長の三氏による「森林保全とカエデ樹液の有効活用」と題する事例発表がなされていた。
 内容は「カエデの樹液を濃縮し、ミツバチに与えることにより、通常の花ハチミツとほぼ同じ組成の糖成分の代謝物を得ることができ、国内外に特許出願した」というもの。
 【同タイトル(九)へ続く】

 

(完)

 

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