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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

森のおじいさんの日本ミツバチ

チー君

 

 私は昭和二十六年にすごい山村に生まれました。少年時代の蜂蜜の思い出があります。それは雑木林の中に、番小屋があって、そこにおじいさんが一人で住んでいました。遠い思い出なので詳しいことは一切不明ですがそのおじいさんが確か「ジバチ」を飼っていました。古い木株をくり抜いてその中に「ジバチ」がいっぱいいました。私が行くと「ほれ」って言って見せてくれて、それはミツバチなのでした。お爺さんはあくまでも、ジバチと呼んでいましたが。蜂の巣がびっしりと出来ていて、それを掻いて取り出すと蜜が滴たりました。指でなめると大自然の味がしたことを鮮明に覚えています。そのおじいさんはほどなくしてなくなってしまいました、家族もいなかったので、村の共同墓地に葬られたのです。そして番小屋のジバチは、あとを継ぐ人もいなかったので残念ながら、なくなってしまったのです。
 今思うとあれって日本ミツバチなのでしょうね。お爺さんはジバチといっていましたが。遠い日の蜂蜜の思い出です。

 

(完)

 

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