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蜂蜜エッセイ応募作品

祖母の手作りレモネード

樹所 秀子

 

 私は幼少期、父方の祖母と同居していた。
 祖母のことが大好きであった私は、いつの間にか母よりも愛情をそそられている気がしていた。
 私は甘い物に目がなく、お菓子や甘い飲み物を欠かすことがなかった毎日を送っていた。
 特に大好きだったのは、祖母の手作りのレモネードであった。
 湯飲み茶碗にレモンのスライスと蜂蜜を入れて、お湯を注ぐだけのいたって簡単な飲み物であったが、市販されているジュースより美味しく感じた。
 夏の酷暑の時季には、大きな氷を入れてアイスレモネードとして飲んでいた。
 寒い冬には勿論氷は入れずにホットにしていた。
 蜂蜜は砂糖よりも溶けやすく、甘さが上品な気が子供心にも感じた。
 その懐かしさは、未だに私の胸中に大切に残っている。
 祖母が鬼籍に入ってもう三十年の時が流れた。
 しかし私は「蜂蜜」という言葉を耳にすると、祖母の面影と何回も作ってくれたレモネードの味を思い出すのである。
 甘酸っぱいあの味を私は生涯忘れることはないであろう。

 

(完)

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